TKPが「日本リージャス」を買収、今後のリージャスビジネスを長期独占的に展開

株式会社ティーケーピー(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:河野 貴輝、以下TKP) と、IWG plc(本社:スイス、CEO:Mark Dixon、以下IWG)とIWGの100%子会社であるRegus Group Limited(以下Regus)は、昨日4月15日、日本リージャスホールディングス株式会社(以下日本リージャス社)の発行済株式全部を取得する株式売買契約を締結、同時にIWGの日本における独占的パートナーとして、国内での長期独占契約を締結した。企業価値は320百万英ポンド(為替レート1英ポンド145.98円で換算すると、46,713百万円)に、純有利子負債(クロージング日時点)などの調整を行った上、実際の取得額を確定する。

IWGと日本リージャスについて

IWGはスイスに本社を置き、ロンドン証券取引所に上場する世界最大のワークスペースプロバイダーとして、レンタルオフィス世界No.1ブランド「Regus」や「Open Office」「SPACES」などの多様なブランドをグローバルに展開している。そのネットワークは世界110カ国超、1,100都市超、3,300拠点超、会員250万人超(2018年12月時点)に及び、世界最大のプラットフォームとなっている。TKPが株式を取得する日本リージャス社はIWGの日本事業として全国約37都市、139拠点以上(2019年3月現在)のレンタルオフィスを展開する日本国内最大のネットワークを持つレンタルオフィス業界の最大手企業だ。1998年9月に日本において事業を開始し、「Regus」をはじめとする多彩なブランドを通じてレンタルオフィス、バーチャルオフィス、コワーキングスペースを運営している。

 本契約の意義について

日本国内の働き方改革に最適化した顧客サービスを提供

時間貸し会議室、イベントホールの国内最大手であるTKP(国内外256施設2,149室159,425席、2019年3月現在)に、レンタルオフィスの国内最大手である日本リージャス社(国内約37都市、139拠点以上、2019年3月現在)が加わることで、時間貸しから短中期のレンタル、サブスクリプション契約まで、国内全域で細分化されたビジネス需要に対し、高い利便性と最適化されたサービスが実現する。同時に、多様な形態のワーキングスペース、付帯サービスを通じて法人個人問わず国内の顧客に向け、フレキシブルな提供が可能となることで、日本国内で活性化する働き方改革に対しても積極的な支援を行っていく。

両ブランドによる遊休不動産の最適な活用を加速

IWGと締結した独占的パートナー契約により、TKPとリージャスによる不動産の共同仕入れが可能となる。両社がこれまでに蓄積した遊休不動産の膨大な活用実績に加え、両ブランドが一体となった共同マーケティング、共同開発により、地域特性や物件特性に応じた多様な施設、サービスの提案が可能となることで、今後、空洞化が予想されるオフィスビルや稼働率の安定しない物件を含め、不動産オーナーにとっては、より安定的な賃貸収入が見込める。

国内顧客へのグローバルへのアクセスを実現

また、TKPとIWGが締結した独占的パートナー契約により、国内でTKPとリージャスの施設を活用する顧客に対し、IWGが全世界で展開するロンドンやニューヨークなどの「Regus」や「Open Office」「SPACES」などのフレキシブルワークスペースを提供することができるほか、IWGの海外の顧客に対し、従来の日本リージャス社の施設、サービスだけではなく、TKPが展開する貸会議室施設のほか、料飲、ケータリング、宿泊などの付帯サービスへのクロスマーケティングを通じた事業シナジーの創出が可能になる。 

今後の展開

この度の日本リージャス社の買収は、TKPが進めるフレキシブルオフィス事業における成長戦略の一環となるもので、事業ドメインの拡大と事業基盤の強化を図るものだ。今日、日本国内では、働き方改革、多様化を背景にフレキシブルオフィス市場が拡大しているほか、2030年までに全世界のオフィスの30%はフレキシブルオフィス化すると推測されている。

IWG CEO のMark Dixon氏コメント
「この度の契約合意は、IWG、そしてTKPの両社の将来事業に大変な意義をもたらすものです。日本だけではなく全世界で働き方が変わりはじめており、ワークスペースにおいても大きな変革が起きています。我々は日本で強大なネットワークをもつTKPとパートナーシップを結ぶことで、両社の協力関係のもと、従前以上のスピードをもって、日本だけではなく世界中において、顧客に高い利便性を提供する新たなグローバルプラットフォームを構築できると信じています」

TKPとIWG両社の関係強化に向け、IWG CEO のMark Dixon氏ならびに日本リージャス社代表取締役の西岡 真吾氏の両氏は、5月に開催を予定している株主総会の承認をもって、TKPの取締役に就任する予定だ。

関連リンク
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000106.000024137.html