個人でサービスを作るときの気になる点をどうやって解消するのか?

2018年12月までは、主にProblem Solution Fitまでのフェーズでした。 2019年1月からは、Product Market Fitのフェーズです。MVPの開発をすすめていくにあたり、本格的にシステムの開発を始めました。と言っても会社員なので、土日を使って開発をすすめてきました。

この記事では、個人でサービスを開発するにあたって気になる点などをどうやって解消してきたかを共有できればと思います。 私が個人サービスの開発を始めるにあたって気になる点は3つでした。

  • 気になる点
    • 費用
    • 集中力
    • モチベーション

費用

まず、一番気になるのが費用です。 サービスが成長するまで費用をかけたくないのが本音です。 これは、つくるものにもよりますが、Webサービスであれば比較的簡単に無料で立ち上げられます。とは言ってもソフトウェアエンジニアの人でクラウドサービスを日頃から使っている人じゃないと、わからないかもしれません。 Webサービスを無料で運用するためにやったことは、クラウドサービスの無料枠を最大限活用するということでした。 instaworkは検索サービスなので、データベースとWebサーバが必要でした。 無料枠といっても1社のクラウドサービスで賄うのではなく複数のクラウドサービスの無料枠をできるだけ使うようにして、費用をかけないようにしています。

instawork インフラ構成図

クラウドサービスは、Amazon Web ServieGoogle Cloud Platformを使っています。

  • AmazoneWebService(AWS)
    • AWSは、契約してから最初の一年は無料枠が充実しています。 活用しているポイントは、RDSとElasticsearchの2つで主にデータベース部分を賄っています。
  • GoogleCloudPlatform(GCP)
    • GCPは、最初の1年だけ使える無料クレジットが$300ほど付与されます。また、AlwaysFreeという無料枠が有りこちらは、1年経過しても無料で利用できる枠があります。長く続けていくにはAlways Freeは非常に嬉しいです。
    • また、AppengineというPaaSが非常に便利でinstaworkでも活用しています。 AppengineをWebサーバとして稼働させて、フロントエンドのファイルを設置して、裏側にWordpressが動くVM(Google Compute Engine)を立てていてリバースプロキシで流しています。
    • バックエンドは、CloudFunctionsを使っていて必要なときだけ動くようにして費用が些少化されるよう工夫しています。

クラウドサービス一つで賄おうとすると作るものによっては、費用がかさんでしまうため、こうして、複数のクラウドサービスのいいとこ取りをして、活用していくのが賢いやり方かなと思います。個人サービスによらず、今後のソフトウェア開発においてもマルチクラウドで得意なことを得意なクラウドサービスで調達する流れは自然なので良い経験ができました。

モチベーション

個人サービスでいくつか開発をしたことはありますが、途中で頓挫したことも何度か有り、そのたびに何が問題なのかを振り返るのですが、最終的には自分が諦めてやめるということです。 個人サービスの開発は、義務ではなく強制力がはたらかないので、自己管理がとても重要です。自己のモチベーション管理は、意識的にやらないと駄目になってしまいます。 モチベーションは、いくつか考え方があるようですが、最近ではモチベーションがあるから、何かをするのではなく、何かをしているうちにモチベーションが湧いてくるのだというのです。

instaworkチームは、毎週1回対面でMTGをしているので、先週やったことの確認や今週何をやるのかをコミュニケーションを取っています。こうすることにより、やったことのフィードバックを得て次に何をやるのか決めたり、互いに励ました合ったりすることは、1人での開発ではなかなか難しいです。やはりチームで支え合いながらやっていくのが、モチベーションを維持していく上で良い方法だと思いました。

集中力

集中するために場所を確保しなければなりません。 私の場合は、家ではなかなか捗らず、その日にやろうとしていたことができないまま1日を無駄に過ごすと自己嫌悪になります。 なので、できるだけ家の外に出て作業をするようにしています。 とはいえ、近くのカフェやファミレスではあまり集中できる環境とは言えません。

  • 必須条件
    • PCの電源
    • 高速WiFi
    • 高めの机と椅子
    • 静かな場所

こうなると、少しはお金出してでも集中してやりきったほうが、時間効率的にはよいと思います。自分のお気に入りの作業場所を家とは別の所で見つけるのは良いアイデアだと思います。

ラストスパート

2019年4月リリースをうたっているので、平成最後の日、2019年4月30日がデッドラインです。この記事を書いているのは、2019年4月30日の15時ごろなので、そろそろ完成させないといけません。 GWに入ってからラストスパートをかけました。 具体的には、GWに入ってからの4日間は、コワーキングスペースなどで終日作業をすることにしました。

たぶん、平日会社で働いている時間より長いと思う。(笑)

  • 4/27(土)
    • Weeyble(秋葉原)
  • 4/28(日)
    • ベローチェ(御徒町)
  • 4/28(日)
  • 4/30(日)
    • らくスパ1010神田(神田)

4/28はベローチェを利用していますが、やはり集中するには、コワーキングスペースのほうが良かったです。電源カフェで電源&WIFIで調べたのですが、調べるのもけっこう大変でした。ベローチェでもWiFiはあったりなかったり。WiFiがあっても、1時間で途切れてしまったり、1日に6回までしか接続できないなどの制限がありました。電源も2Fの窓側のカウンター席だけだったりして、利用するまでが結構面倒です。

家の近くに良いコワーキングスペースがほしい!

まとめ

この記事では、個人でサービスを開発するにあたって気になる点をinstawork開発ではどうやって解消したのかを載せました。

  • 気になる点
    • 費用
    • 集中力
    • モチベーション

人によって、気になる点が違ったり、解消方法の仕方などは違うと思うのであくまで参考程度でお願いします。 これから、個人でサービス開発をされる方にとって参考になればと思います。

リリースして間もないinstaworkですが、どうぞよろしくお願いいたします!

Editor:saku
Web系企業に勤めているエンジニアです。働き方改革やコワーキングスペースに関心があります。他に関心があるものは、ネコ、アニメ、酒、プログラミング、スタートアップなど。