廃校を利活用して新しい働き方のメッカに−中央保育園(新潟県湯沢町)

移住促進事業を行う「きら星株式会社」(新潟県南魚沼郡湯沢町、代表取締役 伊藤綾)は、湯沢町と旧中央保育園(平成28年閉園)の賃貸借契約を締結した。まずは自社のオフィス利用として7月頃に入居を予定し、今後は湯沢でテレワークをする会社員を増やすためにコワーキングスペースとしての活用やシェアオフィス、移住検討者が滞在拠点として利用できる仕掛けづくりを計画している。

背景 

文部科学省の調べによると、平成28年度時点で現存する廃校は5,943校にのぼり、そのうち1,745校については未利用のままであることが社会的な課題となっている。 
新潟県湯沢町においても、町立の小学校5校、中学校1校、保育園5園を統合し、町の保育・小・中一貫校である「湯沢学園・認定こども園」の開校に伴い、文教施設を有効活用する事業者を募集していた。現在、閉校済みの施設は、旧中央保育園(以下、本物件)および旧湯沢小学校の2施設を残し、民間の事業者等における利活用が行われている。 

きら星株式会社は、「地方で暮らす人を増やし、消滅可能性都市をなくす」をミッションに掲げ、地方自治体との連携を取りながら移住促進に関わるサービスを提供している。地方活性を担う民間事業者として地域と活き活きと歩んでいくために、この度、湯沢町より本物件を借り受け事業所を移転する。

今後の展開 

一部改修工事を行い、7月頃を目標に事業所移転を予定。 また、今後の展開として以下のような利用方法を検討している。移住検討者と住民が混ざり合い、きらきらと輝きながら暮らす発信基地「きら星BASE(仮称)」として、徐々にバージョンアップしながら供用を図っていく。 

1.シェアオフィス :湯沢で増えているローカルベンチャー企業や、営業所としても活用できるように貸オフィスの整備 

2.コワーキングスペース:「Wi-Fiが整備された作業場所」を求める町の若者の声に応え、移住検討者やリゾート滞在者にも開放し、広く使っていただけるワーキングスペースの提供。テレワークスタイルの移住者や、ワーケーション(※リフレッシュを兼ねた地方等でのテレワーク滞在)など新しいワークライフスタイルの利用者増加を狙う。 

3.移住検討者の滞在拠点:近年増加している湯沢町への移住を推進するため、より気軽に、暮らすように過ごしながら検討してもらえる滞在拠点の整備 

4.貸テナント:利用者の利便性を高め、町の魅力を発信できるようなテナント(飲食店、物販店)の誘致 

 旧中央保育園について 
所在地:新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢1831(JR越後湯沢駅 徒歩5分) 
面 積: 1階:394.46m² 2階:397.74m²  
延べ床面積:792.20m² 
建築床面積:410.50m²  
構 造:RC造 陸屋根2階建 
建造年:1974年 

関連リンク
https://www.value-press.com/pressrelease/217801