サイトアイコン Instawork magazine

新元号「令和」の発表とともに、罰金30万円の働き方改革が始まった

4月から「働き方改革法」が施行

2019年4月1日、ついに平成の次の元号が発表されました。新しい元号は「令和(れいわ)」、万葉集の梅の花の詩から引用されたそうです。

フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)

今回の発表では、政府がYouTube、Twitter、Facebook、Instagramなど、あらゆるSNSを活用して発表したことも話題となっていますが、そんな大々的な発表の裏で、ひっそりと「働き方改革」も始まっています。

なかでも、フリーランスで人事総務を担当している私が注目しているのは、有給休暇の義務化です。企業に対し、従業員へ年5日以上の有休を与えることを義務付けるとした内容を含む法律、通称「働き方改革法」が、本日2019年4月1日より施行されました。(詳細は厚労省HPへ)

年次有給休暇取得促進特設サイト(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/jikan/sokushin/index.html

期間は有休基準日から1年間、10日以上有休の権利がある従業員が対象になります。誤解を恐れずにざっくり言うと、

「みんなー!1年間で5日以上は有休を消化して休んでね、休まない場合は会社側が休みの日を計画して社員を休ませてね、違反した会社はお金払ってね!

ということです。そう、違反したら罰金があります。違反者1名につき年間30万円です。例えば従業員10名が有休取得できなかったら年間300万円、罰金だけでもう1人社員を雇えるレベル。特に中小企業にとっては企業運営の生死に関わる大きな金額です。そんな訳で、「働き方改革法」のおかげで、従業員の有休消化率は間違いなく上がることでしょう(だって罰金で会社潰れちゃいますし)。

でも、多くの方が気付いていると思いますけど、これって真の「働き方改革」ではないですよね。様々な啓蒙活動をしたところで、世の中にはいわゆる「ブラック企業」がまだまだ存在し、残念ながら国が強制的にしないともうだめだ、というところまで来てしまった結果なのでしょう。本来の理想は、有休を取得するかどうかも個人が自由に選択し実行できることなんですけどね。だって、もっと働きたい!という人もいますし、有休を敢えて残しておいて退職するときに長期で休みたい!という人もいます。休みたいのに休ませない会社はブラック企業ですが、休みたくないのに休ませる会社は…どうなんでしょうか。

コワーキングスペースで叶う「働き方改革」

フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)

本当の意味での「働き方改革」を考えたときに、コワーキングスペースが果たす役割は大きいと考えます。私自身が会社員を辞めてフリーランスになったきっかけは「毎日同じ時間に同じ場所で働くことの意味のなさ」を感じたことでした。朝から出社する必要がない日、会社じゃなくてもできる仕事、そんなときでも早起きして満員電車で会社に向かうことのストレス、疲弊感。仕事ができる環境さえあれば、そんなことをするは必要ない!と思い、会社を辞めました。

コワーキングスペースは東京に約300店、日本全国だと約800店ほどあります(個人調べ)。さらに日々新規オープン店が増えている状況です。自宅から利便性の高い場所をいつもの作業拠点にして、買い物などに出かけたときにも、銀座、渋谷、新宿、池袋など各地に仕事ができる店舗がたくさんあります。

コワーキングスペース情報はInstawork magazine
https://instawork.jp/magazine/

必要なときに好きな場所で自由に働く、これが本来の「働き方改革」ではないでしょうか。そしてそれを叶えることができる一つのツールがコワーキングスペースだと思っています。お恥ずかしながら、私は自分がフリーになるまで、コワーキングスペースなんてものの存在を知りませんでした。でもそれを知った今、そう、私は気づいてしまったんです。オフィスより家よりカフェよりコワーキングスペースで仕事するのが一番捗ることに。そして自分のペースで働くことの快適さに。たとえ会社員時代と同じことをしていても、いやむしろその時より仕事量が多くて業務時間が長くても、自由にできることでストレスフリー、間違いなく生産性が上がっています。土日や深夜に仕事することはあっても辛いと思わないし、その分を平日に休むこともある。これこそ国が目指すべき本当の「働き方改革」だよなと、フリーランス女子はしみじみ思うわけです。

有休義務化は「働き方改革」のあくまで一つの施策です。これから様々な施策が国から打ち出される中で、コワーキングスペースの活用で解決できることが必ずあるはず。今後も真の「働き方改革」を体現する者として、コワーキングスペースと働き方改革について(勝手に)注目していきます。

ちなみに、新元号「令和」の発表は今日でしたが、新元号になるのは5月1日だからね。「平成最後の●●」がSNSで流行っているようですが、みんな!まだあと1ヶ月「平成」あるからねー!!!

Editor:石田めぐみ
毎日同じ時間に同じ場所へ出勤することに疑問を感じ、フリーランスとして独立。「遊ぶように働く」をモットーに、人事、広報、秘書、経営企画など、一般事務をベースに企業のサポートを行う。

モバイルバージョンを終了