はじめに
Instawork編集部のライター兼エンジニアのsakuです。
初投稿です!よろしくお願いします!!
今回は、中国の深センに視察で行く機会があったので、中国のコワーキングスペース事情を視察してきました。 視察に行ったメンバーは、国内MBAコースに通っていて2018年9月に一緒に卒業したメンバー5人です。一人は同じくMBAコースを一緒に卒業して、その後、現地の深センに在住している中国の方でアテンドしてもらいました。
中国深センのことと、コワーキングスペースを視察した話をお伝えします。
中国のコワーキングスペース事情の事前知識
個人的に、働き方改革やコワーキングスペースなどの新しいムーブメントに関心があるのですが、日本の社会的にも世界的にもこうした流れはあると思います。そこで、中国のコワーキングスペース事情ですが、Coworker.comで調べてみると店舗数は深セン近辺で20店舗程度といったところで、東京に比べると、まだまだ少ないなという印象です。
興味深いのはWeWorkが深センにも進出していることですね。今年の初旬に発表されたWeWork Goは、新しいスタイルのコワーキングスペースで、1時利用ユーザー向けのサービスです。
Goはいわゆる「一時利用ユーザー」向けに合わせられている。「そうした人たちは、月々のメンバーシップを購入しません。彼らは、自宅や、コーヒーショップ、レストラン、あるいは図書館で働くのです」とTechCrunchに語るのは、WeWork Chinaでイノベーションとテクノロジーを率いるDominic Penalozaだ。
https://jp.techcrunch.com/2019/01/30/2019-01-28-wework-go-china/
スターバックスコーヒーは、世界的にカフェの市場ではトップクラスだと思います。いわゆるサードプレイスという自宅と職場の中間にある第3の場所として市場を広げてきました。スターバックスコーヒーが広げきたサードプレイスの市場は、今後、WeWork Goやその他の時間貸しでコーヒーが飲めるようなスペースと競合していくと思います。また、時間や場所に縛られない働き方が増えていけば、こうしたスペースの需要は、日本国内でも今後拡大していくのではないかと予想しています。
WeWork Goは深センにあるのかもよくわからず、行きたかったのですが、別のコワーキングスペースに行くことにしました。Simplyworkというコワーキングスペースを運営している会社です。深センでは複数店舗有り、ドロップイン利用も可能なスペースということで中国資本のコワーキングスペースが、どのような運営をされているのか見学したいと思います。
スケジュール
それでは、旅のスケジュールですが、ざっくりとしたスケジュールはこんな感じでした。
- 1日目
- 19:30 成田空港から出発
- 2日目
- 0:30 深セン到着
- 2:00 AirBnBの宿に到着
- 午前:ThunderSoft訪問, 北京大学病院見学
- 午後:DJIショウルーム見学
- 3日目
- 午前:貿易会社、深セン大学、
- 午後:経済特区、電気街
- 4日目
- 午前:各自自由時間(コワーキングスペース視察)
- 午後:帰国
出発から色々トラブル
1日目:出発
17:30過ぎに成田空港に到着。成田からの出発は3人一緒で、もう1人は、2日目に合流予定だ。しかし、3人共AirBnBの解錠パスワードがわからず、このまま深夜に到着したら、野宿確定。緊急で2日目に合流するAirBnBを予約したM氏にMessengerで電話連絡。なんとかつながり、パスワードゲット。危なかった(汗)
19:30前に搭乗し、まもなく離陸予定だったが、理由もわからないまま1時間程度遅れる。(中国語は当然わからず、英語も聞き取りづらい。) 遅れたからなのか、離陸前に機内食が運ばれてきた。 海外フライトの経験が少ない私は、こんなものなのかなと思いつつ機内食を食べながら、離陸を待つ。 そして離陸の時間、他の乗客も機内食を食べ終わらないまま椅子に備え付けられている台をもとに戻して、膝の上に機内食を置き待つ。カオスだ。
およそ、5時間程度のフライト。
2日目深夜:到着!
深夜2:00過ぎに深センの空港到着。
3月後半ですが、深センは、25度とか半袖でも過ごせます。現地在住の人曰く、11月から2月を除いて、半袖で過ごしているそう。

現地に在住しているL氏に空港からAirBnBの宿までのハイヤーを手配してもらったのですが、大きな空港で慣れないもので乗車まで手こずりました。どうやら、タクシー乗り場とは別に、Eハイヤー(いわゆるUberのようなもの)専用乗り場があり、先進的な文化の違いに混乱する。日本も早くUberのようなEハイヤーが普及すればいいのにと思う。空港の中でも、なかなか英語が通じないのも困りました。
なんとか、ハイヤーをつかまえ、宿へ直行。
深夜4:00頃、AirBnBの宿に到着。大きなマンションで30階くらいある。マンションの入り口がセキュリティでドアがロックされており入れない。立ち尽くしていると警備員らしき人が話しかけてきた。何を話しているか全然わからなかったが、パスポートを見せて用があることを伝えると、入れてくれた。
25階がAirBnBで予約している部屋だ。部屋の前に到着して、出発前に聞いていた解錠パスワードを入力しようとするが、よくわからない仕様で5分ほど錠前と格闘しなんとか入った。

AirBnBは、ベッドが3つ(1つは何故か子供用?)有りソファが1つあるので、4人で割り勘で泊まれるナイスな物件。1泊目は、3人だったので、数合わせで勝負してベッドを奪い合う。とりあえず、1番いいベッドをゲットした。子供用のベッドで寝る人もいたが、世知辛いですね。
風呂は、ついておらずシャワーのみ。2日目は朝早いので、すぐにシャワーを浴びて寝る。
2日目:会社訪問など
2日目は、深夜に到着したこともあり疲れ気味でしたが、L氏と合流して朝ご飯を食べる。おかゆと水餃子のようなものを食べて11元(1元:16円程度なので170円くらい)で物価安!と驚いた。訪問する会社は地下鉄で30分程度。
深センの地下鉄は、これまた安くて日本の地下鉄の半額くらいの料金です。券売機で行き先を指定して現金でも購入できますし、WeChat Payでも購入できます。発券されるのは切符ではなく、小さなプラスチック製のコインのようなものです。これを改札口でかざして入場。出るときは改札にコインを入れる口があるので、そこに投入するというものでした。切符のように紙ではないので、コインは、リサイクルされていそうですね。ちなみに切符がなくてもWeChatPayがあれば、バーコードを改札口でかざして入場できるので、WeChatPayはマジで最強だなと思いました。
深セン地下鉄の1号線の高新園駅で降車。駅名は、英語だとHi-Tech Parkです。漢字が、そのまま当て字なのでわかりやすい。
降りたら、大量に自転車が並んでいて唖然とした。中国のシェア自転車のサービスを提供しているofo, mobikeの自転車でした。自転車の量の割には、利用している人は少ない印象で、たまに道路の脇の低木に自転車が投げ込まれていたり、大量に広告と思われるステッカーが貼られていたり、カオスな感じでした。中国在住のL氏いわく、シェア自転車はあまり成功してなさそうということでした。

ThunderSoft
ThunderSoft社に訪問し、社員の方に開発されているプロダクトのプレゼンテーションとデモをしてもらった。詳しくは書けないが、めっちゃハイテクです。(笑)
北京大学病院
同じくHi-Tech Park近辺にある北京大学病院に行きました。一緒に行動していたT氏が医療系の仕事をしており、興味があるということで同行しました。平日の昼頃ですが、とにかくすごい人でごった返していたので、私は、特に関心のあるものもなく近くのカフェでT氏が見学終わるのを待っていました。

DJI Showroom
電車で移動してDJI Showroomがある場所に移動しました。この辺りは、深セン湾がすぐ近くにあり観光地になっていてとても綺麗なところです。ショッピングセンターや飲食店も多数ありますし、映画館やDJI Showroomなど楽しめる施設もたくさんありました。





ここで香港経由で到着したM氏と合流して、DJI Showroomで行われるドローンのデモを観てきました。
よく考えるとドローンがちゃんと飛んでいるところを間近で見るのは初めてかもしれない。キビキビ動いていてこんな動作できるのかと、ちょっと感動した。この動画で飛んでいるドローンは10万円オーバーくらいしそうな代物ですね。日本だとドローンを飛ばすことの規制が厳しくて、買っても使いみちがないのが残念すぎる。
まとめ
はい。すみません。コワーキングスペースは、1,2日目は行っていないです。4日目に行くので、ぜひ後編をご期待下さい!
後編は、深セン大学、深センの経済特区の話、電気街、コワーキングスペースを探しに行った話、空港への道を間違って迷子になる話などを書きます。
常識が日本と違っていてなかなか楽しかったです。EハイヤーやWeChatPayの浸透度合いとか、先進的なところです。街は近代的で、地下鉄は通っているし、物価は安いし、場所は限られるかもしれませんが治安も良さそうで住むのは快適そうです。ただし、中国語話せないと全くコミュニケーションが取れず、ちょっとスリルがあります。(笑)
Editor:saku
Web系企業に勤めているエンジニアです。働き方改革やコワーキングスペースに関心があります。他に関心があるものは、ネコ、アニメ、酒、プログラミング、スタートアップなど。