F Ventures、2号ファンド設立、福岡、大阪、東京の三地域定額利用コワーキングスペース提供により地方起業家の支援拡大

F Ventures LLP(拠点:福岡県福岡市博多区、代表パートナー:両角将太)(https://f-ventures.vc/)は、2号ファンドとなる「F Ventures Fund 2号投資事業有限責任組合」を設立した。2019年12月末を最終クローズとし、約10億円規模での立ち上げを予定している。また、2019年3月25日に上場したgooddaysホールディングス株式会社(4437)の子会社であるハプティック株式会社(拠点:東京都渋谷区、代表取締役:小倉弘之)と提携し、VC投資先へのコワーキングスペース特別提供プログラムを実施する。

2号ファンドの概要

2017年設立のF Ventures 1号ファンドでは、福岡や東京を中心にプレシード〜シード期のスタートアップへの投資を実行してきた。2019年1月に総計26社のスタートアップへの組入れが完了し、今後2号ファンドに移行する。なお、HP(https://f-ventures.vc/)にて1号ファンドにおけるポートフォリオの一部を公開した。

今回2号ファンドでの主なLP出資者に関しては最終クローズが終了した時点で公表するが、1号ファンドの出資者を含め、F Venturesの本拠地である福岡の地元企業に加え、在京大手企業、個人投資家等々多様な投資家が参画する予定だ。投資ステージとしては、これまで通りプレシード〜シードラウンドを対象としており、1社あたり500万円〜1,500万円ほどを予定している。計30-40社ほどへの投資を見込んでおり、既に数社への投資が決定している。ポートフォリオ企業に対する次ラウンド以降での追加出資も積極的に行う計画だ。

本コワーキングスペースプログラムの経緯

近年、東京エリアでは数々のスタートアップが誕生・成長しており、その取引や経済規模も大きく拡大を続けている。また、地方都市である福岡でも同様に、多くの地域発スタートアップが立ち上がりその勢いは止まることを知らない。更には、国内その他地域においても新たなエリア特化型VCが次々と発足、従来に比べ資金調達がしやすい環境の整備は確実に進行しており、国内スタートアップ市場全体の活発化が進んでいると言える。

しかしながら、スタートアップ業界が盛り上がりつつある一方で、その顧客ターゲットとなりうる企業群に目を向けると、そもそも意思決定者のいる本社機能を東京以外の地域で有する会社は相対的に少なく、スタートアップがB向け事業としての顧客獲得、収益獲得を実現するためには、マーケットとしての東京攻略に取り組むことが不可避の状況だ。

そこで、このような地域格差の問題を解決すべく、F Venturesとハプティック株式会社でタッグを組み、東京、福岡、大阪のシェアオフィスを相互利用できる、「VC投資先向けのコワーキングスペース特別提供プログラム」を開始する。東京にオフィスが無い福岡や大阪のスタートアップは、東京出張時に自社の出張拠点として東京のワーキングスペースを利用できるよう環境整備を進めていく。同様に、在京スタートアップの福岡・大阪拠点利用も可能になり、これら相互利用体制の確立により自社サービスを広範囲に営業・展開する基盤を構築することが可能となる。本プログラムを通じて、F Venturesは拠点に縛られないスタートアップの新しい働き方をサポートしていく。

なお、対象となるコワーキングスペースは、福岡は薬院、東京は有楽町と六本木、大阪は難波にてハプティック株式会社が開設するコワーキングスペース4箇所を予定している。

関連リンク
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000018441.html